IKIGAIカードゲームの日本語翻訳版発売!ということで考案者のPaul Donkersさんが来日、ワークショップをやるとのことで、そのイベントに参加してきました。
IKIGAI?
IKIGAI?生きがい?日本語?日本語のカードゲームの日本語版?という気持ちになるのは最もですが、この生きがいであっています
最近海外で「生きがい(IKIGAI)」が注目されているようです。ニュースとかでも取り上げられていますね(ここにもPaulさんが出ています)
ここにあるような
「本当に好き」で、「得意」で、そして「社会の役に立つ」ことは一体なんなのか。
となるものを生きがいと表現します。生きがいを英語で訳すとmeaning of life
=生きる意味、になりますが生きがいという言葉には「生きる意味」以上に深い意味があるのはなんとなく感覚的にわかってもらえるでしょうか。そこに注目したものです。
IKIGAIカードゲームとはなにか
IKIGAIカードゲームとは、そういった「生きがい」をカードゲームで見つけるためのものです。
まず、IKIGAIを以下のような「好きなこと」「得意なこと」「リアリティチェック」の共通領域と定義をします。
これに従ってIKIGAIを見つけていきます。それぞれの項目について深掘って考えていく、というコンセプトだと感じました。
やりかた
1️⃣ カードを引いて質問に答える
カードはこのように3種類に区分されます。
まず「あなたが好きなこと」から二枚カードを引きます。
例えばこんなカードがあったりします(反射で読みにくくてすみません)
こんな感じのカードがあるのでこのうちどっちかを選んで回答します。
二枚選ぶのは、あまりにも回答に困窮してしまうカードを引いてしまい、ゲームの進行がズムーズでなくなってしまうことを避けるためのようです。
引き直してもいいですよ、とも言っていたので結構ルールはゆるめです。そもそも勝ち負けないですしね。
その質問に対して他の人が質問をする
カードの質問に関して回答した内容に対して、深掘りの質問をします。
「なぜそれを選んだのか?」「その回答をした理由はなんですか?」などなど。
感想にも書くのですが、きっとここがキモなんだと感じます。うやむやに終わらせることも当然可能だと思うので。
上記を順番に3パターン繰り替えす
「あなたが好きなこと」だけではなく「あなたが得意なこと」「リアリティチェック」と繰り返していきます。
以上で終了です。
感想
当日の振り返りのときにも話をしていたのですが、これを使った後どうするか、が非常に重要だなと思いました。
あえて丸めますが、これは自己分析/自己診断ツール全般に対して言えることで、「で、どうするか?」が非常に大事だと思いました。
結構心にグッとくる質問が多く、特にリアリティチェックのところは深く本気で考えようとすると半ば落ち込んでしまうような質問もありました。例えば「自分を周りから際立たせる事ができていますか?」とか。パッとだすのって難しいですよね。
1on1の場とかのような「引き出す」場面でとても使えるものではないかと考えました。チーム全員でやってもわりとふわっとした着地で終えてしまいそうです。仲の良すぎるメンバーでやっても「だよな〜!お前はそれ選ぶよな〜!」みたいな感じになりそうだし。ファシリテーション力が試されそうですね。第三者的なファシリテーターが居ると学びが深くなりそうです。なにも考えずに自分を棚に上げて暗黙の前提に懐疑的な質問ができる人。
「質問をする時間」というのが非常に重要で、問いを立てる力が試されそうです。ふ〜んそうなんだ...で終わらないような場の設計が必要そう。
個人的には「あなたを雇うことで、雇用主は何を得られるでしょうか?」というカードを引いたときとかいろいろ考えました。このIKIGAIカードゲーム一人でも使えるよって話だったのですが、たまによくあるゆっくり自分に向き直りたい日とかにも使えるのは間違いなさそうです。
以上IKIGAIカードゲームのワークショップにいったお話でした。カードは購入してきているので、興味ある人は一緒にやりましょう。Twitter @tk_adioまで。
気になる方は日本語版カードをこちらから購入できます。
雑感
最近の見直り系のXXカードゲーム、勝敗までいたらない事が多いですよね。
勝敗や成功失敗がついていてなお自分自身と見つめ合う/向き直ることができるようなカードゲームをいつか考えてみたいなぁと感じたりしています。
相性が悪いんだろうか?何度も楽しめて示唆のあるものを考案してみたいです。(作ったこととかはありません)